カフェパウゼをあなたと

コーヒー片手に語らいを!わたしと、みんなと、そしてあなた自身の過去・未来と。

なぜ始めるのか?

祭りのあと

「#ローから研究者へ」祭りの反響たるやすさまじく、実生活においても「ツイッター見ました」「すごい騒ぎでしたね」と言われることが多々ありました(恐縮)。その中には、「あれ、ぱうぜさんってツイッターやブログなんてやってる暇あるの」と怪訝な顔をされた諸兄もいらっしゃると思います。そうです、私は「遊んでいる」暇はない状況下にあります。本当は3月に提出予定だった博士論文。力不足ゆえ、提出を9月に延ばしていただいている状況です。一心不乱に取り組んでいます。

しかし、先日のお祭り以来、ずっと頭にこびりついている思いがあります。それは、「やっと私もブログ世界に恩返しができるようになってきたのか」と言うことです。先日のエントリにもあるとおり、私が研究者を志したきっかけはこのはてなダイアリーでした。"Kaffeepauseの日記”というブログというより公開日記。今再公開するには恥ずかしすぎるくらいの記録。書くことでモチベーションを高め、先輩からアドバイスをもらって、ようやく研究者養成の入口付近まできたところで、閉鎖したブログです。

なぜ閉鎖したか?それは、「遊んでいる暇などない」から。周りの目を気にしたから。あまりに業界バレしすぎていてちょっと怖くなったから。
でも、本当は胸の奥で、「私にとってブログは遊びなのか?」という問いが芽を出していました。
先日の祭りは、このような想いを再びもたげさせるには十分な熱量でした。

「初心者の今」を大事にするために

そして、ダメ押しをしたのは、はまさんの一言。

「私(はま)がTaskChuteを使い始めると同時に、TaskChuteに関する記事を書き始めたのも、「初心者の今」しかわからない/感じ取れないことがあると思ったからです。」

シゴタノ!のタスクカフェ(とランチ会)でグッと来たこと

そう、「初心者の今」しかわからない、感じ取れないことがある。

かつて"Kaffeepauseの日記”では、「普通の法学部生がロースクール経由で研究者を目指している」という「初心者の今」をお届けしていました。そして、現在は初めて長編の論文を書く「初心者の今」です。現在書いている論文は将来公表し、書籍化することを目標にしていますから、まさに処女作執筆の最中ということになります。*1

第一の目的は、この過程を記録するために書いておく、ということにあります。

実は時間の節約?「同じ質問がいっぱい・・・」

それだったらツイッターや自分の日記でいいじゃないか、という反論が容易に思いつきました。しかし、実利的な理由もあります。上記の祭りでの発言からもわかるとおり、私は後輩にコメントをすることが大好きです。また、いろいろ試行錯誤をしているので、端から見るとなんか変なことをやっているようにも見えるようです。そのため、実に様々な方から、「そのノートって何?」「論文書いててこういう問題にぶち当たったんですが、先輩どうですか?」と聞かれることが増えてきました。まして、祭り以後はその数がべらぼうに増えました・・・もうこうなってくると、「あそこに書いておいたから、とりあえず見ておいて。わからなかったら質問して」といえるページを作ってしまった方が早いです(笑)。

第二の目的は、「どうせなら研究tips集めて公開してデータベース化しておこう」ということです。

そもそもの発端からして・・・ブログ世界への恩返し

ここまで言い訳がましい理由を並べ立ててきましたが、一番の理由はこれ。
自分の進路選択に多大な影響を与えてくれた先行ブロガーの皆さんに敬意を払い、自分の経験もこのブログ世界に放流したい、という思いです。今後紹介していくことになりますが、研究者養成コースに所属した後におきた最大のピンチを救ってくれたのはブログや書籍での研究法・知的生産の技術についての記事でした。中でも、筆者の試行錯誤のあとがみえるものは、非常に救いになりました。もし、私の試行錯誤が誰かの助けになるなら、多少恥ずかしくても、多少早起きしてでもやる価値はある。そう思えたのです。

*1:もしかしたら先に別の本を送り出すことがあるかもしれませんが、そうだとしても「処女作」が本稿であることは変わりないです。