カフェパウゼをあなたと

コーヒー片手に語らいを!わたしと、みんなと、そしてあなた自身の過去・未来と。

教えるための「教科書」を見つけておこう

あなたは、人に教える立場や職業についているでしょうか。
あなたが「教える」ことができるタイミングは、いつやってくるかわかりません。
「いやいやまだまだそんな偉くないよ」「先生やってるわけじゃないし」と仰る方、まずは以下の記事をご覧ください。
やって、みせて、触らせて!初対面のおじいさまにiPadを薦めてみたよ « 純コミックス

あれ、@さんの純コミックス!なのに、記事が長いぞ・・・そうです、私、はじめて他の方のブログに寄稿させていただきました。junさんの素敵な4コママンガで描かれているように、新幹線で隣り合わせになった初対面のおじいさま(御年81歳)に、iPadの楽しさを伝えたという話です。いやはや、まさか新幹線でこんなことになろうとは思わなかった。

あ、もともと新幹線でやるつもりだった、対話誘発シートを使った博論のリライト作業は、おじいさまにiPadで遊んでもらっている間にちゃんとやりましたよ、ご心配なく・・・
文章の見直しのために「対話誘発シート」を作ろう - カフェパウゼをあなたと

魚の捕り方まで教えよう

楽しんでもらえただけでもいいけれど

junさんのブログテーマ(詳しくは上記記事からのリンクを参照)の観点からすれば、これでいいんです。しかし、対話をテーマとする私のブログテーマからすると、楽しんでもらえただけでは不十分。

おじいさまが家や職場に帰ってからも、この対話は続くのです。
しかし、目の前に新幹線で隣り合ったやたら人なつっこい孫世代の女性はもういません。代わりになるものを差し上げておく必要があります。
特に、今回おじいさまはこう言いました。
「株情報もipadで見てみたいなあ」
株をやっていない私には完全に守備範囲外です。もうこうなると、自分で調べてもらうしかありません。

なんでも載ってる本を調べておいた

そこで、私は別れ際に、この本をすすめました。

第3世代iPadオールインワンガイド

第3世代iPadオールインワンガイド


iPadの導入から応用まで、すべてのことがかいてある、インプレスジャパンの「オールインワンガイド」シリーズの1冊です。第3世代はもう旧型機なので、新しいものが出ているかもしれません。
「とにかく、これを買えば最初から最後まで書いてありますから」
「この本を読んで試した上でもわからなくなったら、名刺のメールアドレスにお気軽にメールください」
そういって別れました。さて、おじいさまは魚を自分でとれるようになったんでしょうか。
今回、この本をすすめたのは、「夫の両親にipadを紹介するには、どうしたらいいだろうか」と考えていたときに行き当たった本だったからです。

相手のための教科書選び

教える機会はどこにでもある

今回痛切に感じたことは、教える機会はどこにでも転がっているということです。しかし、すべて教えるために充分な時間があるとは限りません。そうなると、自分で歩み出してもらうための良質の「教科書」を選んでおく必要があります。

「教科書」「入門書」の効用

しかも、教科書や入門書を選ぶという作業は、教える側にとっても役に立ちます。今回は新しい事柄についてでしたが、あなたが教えることができることには、もう古くから身についている知識・習慣であって、いまさら言語化することがためらわれるほどに血肉となっているものもあるでしょう(むしろ、そういうことこそ教えて欲しい)。そうなると、うまい説明の仕方を見つけることが難しくなります。なにせ、身についているのだから、「わからない人の気持ちがわからない」という事になりがちなのです。良い入門書を選ぶ作業は、あなた自身の技術の汎用化を助ける手がかりになることでしょう。

見つからないなら?

見つからないなら、もう、自分で書くしかないですね。私がこのブログを書いているのも、こんな技術や視点で解説する記事や本はなかなかないので、自分で「教科書」「入門」を書こうと考えたからです。

ちなみに:法学研究者視点で

法学の入門書はないの?ときかれたら

まだしっくりくるものが見つからないですが、びっくりして引き込まれる骨太で軽快な法学入門が先日刊行されました。

キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)

キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)


見ればわかるとおり、マンガが挿絵になっている小説仕立ての法学入門です。新刊ですので、気になった方はお近くの書店へどうぞ。

「ぱうぜは書かないの?」

このところ思うところがあったので、新企画を検討中です。お楽しみに。

あなたもやってみて

あなたもいつ来るかわからない「教えるチャンス」のために、教科書をさがしてみてください。こんな事を教えられるよ!というものがあれば、私、生徒第一号になる準備はできていますので、お気軽にTwitter(@)、フェイスブックページ(「カフェパウゼをあなたと」 | Facebook)、そして当ブログのコメント欄にてお声かけしてくださると嬉しいです。

教え、学びあう対話相手がいると、コーヒーも美味しいです。知的でわくわくするカフェパウゼを。