激動の2013年をブログ記事で振り返ろう
あけましておめでとうございます。2014年最初の記事ですが、まずは2013年の振り返り企画を行います。
2013年は激動の年でした
まず最初に言及すべきは、2013年は私にとって20代最後の年であり、大きな転機でもあったことです。
学位記をいただきました - カフェパウゼをあなたと
法学部4年生のはじめに研究者になることを決意し、ロースクールと博士課程を経て、ようやく学位を得ることができました。
#新人大学教員の心得 を聞いてみたら大反響でした - カフェパウゼをあなたと
5月から大学教員になりました。その前に心得をTwitterで聞いていたことで、色々と助かりました。ありがとうございます。
この他、勤務先の近くに引っ越したり、長年わだかまりのあった親友と和解したり、授業を開始したりとブログには載せていないけれども大きな変化だといえる出来事がありました。
ブログ記事、3つの傾向
2013年に執筆した記事の総数は32。特に、後半に向けて記事数が減少しています。
記事一覧 - カフェパウゼをあなたと
これは、「リアルにおいて〆切が一週間以内にある場合はそちらを優先させる」というルールを適用した結果、授業が始まった10月以降は2種類の講義ノート作成に追われてブログを書く余裕があまりなかったからです(苦笑)。
そうはいっても「どうしても書きたい」記事は残っていますし、ヨリ厳選された内容になっています。
大きく分けて3つのカテゴリーがありましたので、思い入れのある記事と共に紹介します。
その1:研究ハック・研究法
昨年に引き続き研究ハックものをいくつか投下しています。
その中でも、多くの方に読まれた記事はこちらでした。
Wordで学術論文を書く人必見のウェブサイトご紹介 - カフェパウゼをあなたと
京都大学のサイトを紹介しただけの記事ですが、「相互参照という機能を知らなかった」という感想をいただきまして、狙い通り、皆様の論文執筆環境を向上できたようです。
自分のオリジナルの記事で、反応が良かったものはこちら。
「文章をはき出すとき」と「推敲・編集するとき」を分けてみよう - カフェパウゼをあなたと
モードの違いを意識することで、文章の質が良くなったり、取りかかりやすくなる効果があるようです。論文にしろブログにしろ、長い文章を書くときに心がけたいTipsです。
なお、厳密には研究法関連ではないかもしれないですが、「リーガルマインド」とは何か、ということを考察するきっかけになった書評があります。
<悪魔の代弁人>と前置きすることの効果 - カフェパウゼをあなたと
この記事は、したたかな韓国―朴槿恵(パク・クネ)時代の戦略を探る (NHK出版新書 402)の書評です。教育面でも非常に示唆的な内容を含んでいますので、来年度からはじまるゼミ形式の授業ではこの本と記事をうまく活用していくつもりです。
その2:企画もの
2013年はリアルでもネットでも面白い企画をいくつか作ることが出来ました。
リアルのものとして思い出深いのは「らした会」ですね。
「東京で #らした先生を囲む会」(4月28日)を開催します! - カフェパウゼをあなたと
東京で #らした先生を囲む会(略して #らした会)、大盛況でした! - カフェパウゼをあなたと
倉下忠憲先生を囲む会を企画したところ、非常に盛り上がりました。
先日、新刊を出されたとのことで、早速読了しております。
これについても何かイベントがあるそうなので、ご協力できることはしたいなあと考えております。
ネットでは、Twitterのハッシュタグ機能を使って盛り上がりました。一番反響があったのはこちら。
「研究者の妻によくあること #研妻あるある」編集後記 - カフェパウゼをあなたと
研究者の妻ご本人だけでなく、研究者の皆様にも、そしてそれを面白がる皆様にも色々なコメントをいただきました。
また、他の方の企画にゲストとして呼ばれるようになりまして、色々とお話させていただきました。
ブロガ―・SNSユーザーによるネット選挙勉強会(7月4日夜)、開催します - カフェパウゼをあなたと
【告知】12月22日(日)第1回 NUboardユーザーミーティングで登壇します #NUboard #bungu - カフェパウゼをあなたと
これらの企画ができた背景には、「リアル人格とネット人格を両方組み合わせて活動できるようになったこと」という2013年最大の変化があります。いや、これ、人生最大の変化といっても過言ではありません。詳しくは後述します。
その3:人生観
人生観カテゴリーは思い入れ深い記事が多いです。しかし、「一番自分の心に残っている記事はどれ?」と尋ねられれば、迷わずこの記事を選びます。
「どうせやるなら二毛作」時間とレイヤーの複数掛けを目指すために - カフェパウゼをあなたと
また、この記事は、さらにたくさんの方々に読んでいただきたいです。実はある特定の人達に宛てて書いたものなのですけどね。
スカウターからスタンドの世界へ - カフェパウゼをあなたと
2014年を語る前に
2013年を振り返ってみると、やはり自分の中にブログという仕組みが非常に根深く息づいていることがわかります。
2012年記事から得たビジョン
特に企画ものについて言えることですが、2012年にこれらの記事を書いていたことが、心の支えになっています。
「クラスタを飛び越えよ!かき混ぜよ!」・・・それが私のミッション。 - カフェパウゼをあなたと
組み合わせで独自の道を征こう!あなたのFアビリティは何だろう? - カフェパウゼをあなたと
クラスタを混ぜること。そして、それらはブロガー、研究者、教育者…いろんな側面の自分を混ぜ合わせることと深く結びついているからこそ、自分のオリジナリティになる。それが、2012年の記事から得たビジョンでした。
ネット人格とリアル人格の混合
でも、2012年の段階では、それを思うように出来ない縛りがありました。それは、「このような活動で誰かに迷惑をかけやしないか」という恐れです。
しかし、幸いにも2013年に起こった変化は、「少なくともブログを書いていることそれ自体で誰かに不快感を与えるということはない」という大変有り難いものでした。もちろん、ブログを書いているせいで他のお仕事が遅れたり、内容面で誰かを傷つけることはゼッタイに避けなければいけませんが、「ブログを書いていることそれ自体」は、むしろ研究面でもプラスになる、と説明出来ると思います。
そう確信できたので、ついに、個人ページにて全てのSNS活動を結びつけるページを作りました。
趣味・ブログ | トップページ | 横田明美(YOKOTA Akemi)のウェブサイト
また、新メンバーとして参画した「アシタノレシピ」では、リアルで行っている教育活動のなかで得た気づきを、もっとたくさんの人に伝えるための企画として、ネット人格+「センセ」という立ち位置ではじめています。
ぱうぜセンセのコメントボックス
どうぞこちらもぜひご愛顧ください。
2014年は?
以上のように、2013年は色々な変化があった結果、自分のやりたいことができるフィールドも大きく広がった年でした。これらを踏まえて、2014年はどうするか。
…実は、ほとんどノーアイディアです。2013年までは、10年単位の計画であった学位取得と最初の論文公刊という大きな目標があり、そのための自己管理と息抜きとしてのブログ、という考え方で運営してきたのですが、どんどん変わっているからです。
ただ、2012年の記事が2013年の活動の支えになったように、2013年の記事も、2014年の活動を支えてくれるものと思います。
フォーラムをリアルでやりたい
その最も有力な候補は、この記事です。
「若手法学研究者フォーラム」はじめています - カフェパウゼをあなたと
この「若手法学研究者フォーラム」は、2013年の年の瀬に40名を超えました。
また、2012年に解説した「研究ハックフォーラム」も、現時点で55名のメンバーがいます。
「研究ハックフォーラム」をはじめます - カフェパウゼをあなたと
この二つのフォーラム、そろそろリアル会をやってもいいな、いや、むしろやりたいな、と考えています。
若手法学研究者フォーラムを作るきっかけになった研究会は、メンバーそれぞれがかなり忙しいものの、何度かリアルであった後にはTwitterやメーリングリスト等でやりとりすることによって、親睦と相互理解を深めています。
一度会えば、もう少しお互いに踏み込める。また新しい視角が得られるかも知れません。
さらに、「ぱうぜセンセのコメントボックス」でも実感しているところですが、少し年代の違う人との交流は過去の自分との対話をも誘発します。そういう過程を通して、「いつの間にか通り抜けていたけれども実は大変だったこと」を、自分がどう乗り越えたのかもわかってきます。(この続きは別記事で)
本年もどうぞよろしくお願いします
まだまだ茫漠としていますので、この後乗る帰国便での4時間を使ってもう少し今年の目標を具体的にしようと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします!