パラレルワールド~台湾と「1984年」
今回は雑記です。あまりにも突拍子もない備忘録。
パラレルワールド、台湾
前回記事にもあるとおり、2月9日から13日まで、夫の現住所がある台湾北部を旅してきました。旧正月の時期だったために、多くの店が休みで大変でした(夫の自宅から一番近いコンビニが閉店していたためにいろいろ苦労しました)が、たのしく過ごすことができました。
今回、はじめて台湾に「そこに住んでいる人を訪ね、泊めてもらう」旅をしたわけです。以前、先輩が二人コンスタンツに住んでいるときにお訪ねして、泊めてもらったのですが、色々と違うところがありました。
たぶん、説明するより、この写真を見てもらった方が早い。
どっかでお会いしたような…。そう、もうジャガビーがちゃんと根付いていた。ライセンス商品になっていて、台湾のメーカーが生産していました。
もちろん、そこでの暮らしは日本と大きく違っているのだけども、日本資本が多く入り込み、そこでの仕組みは全く同じ仕組みで・・・セブンイレブンで交通系ICカード(台北周辺ではEasyCardというカードで交通も買物もできます)をかざして買い物をする。日本でやっていることとあまり変わらないことだけで生活が成り立つんですよね、一地方都市でも・・・。
それだけに違いも際立っていて。水道水が飲めない(硬水だし、パイプが汚れているから、ということだけれど)から5リットルのミネラルウォーターが欠かせないし、道がぼこぼこしているわりに無理に歩道を作ってむちゃな斜角のバリアフリーになっていたり(苦笑)。
また、夜市や屋台の食事がむちゃくちゃ旨かったり。
結構共通していて、その実かなり違う。台湾は、日本人にとってパラレルワールドなんだと思う。
これは、「はじめから違うもんだ」と思っていたドイツでの暮らしよりも、かなりショッキングなことだった。
ゲームと古典的SFの奇妙な一致
日本に帰ってきて、あまりにも気温差があって、体調を崩した。大事をとって、家にこもっている間に出会った記事がこれ。
「十年間シヴィライゼーション2をプレイしています。これがその結果です。」 - loving, thinking
同じシミュレーションゲームを10年やり続けるというのもすごいけれど、その結果も衝撃的。そして、はてなブックマークで「これなんて1984」というコメントが目立っていた。
・・・そういえば、まだ積ん読であった。
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
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2年前に買ったのに、そのままになっていた。「自分が生まれた年よりも1年後」のタイトルだけれど、書かれた年代からすれば未来物語。このギャップにちょっとためらっていたんだろう。まあ、星海社新書の「独裁者」ものを2つ読んだ後だったし、この古典的名作を読まないのももったいない。
読んだ。・・・なんということだ。
読後感はネタバレになるから書かないけれど、ふと、台湾で感じた想いがリプレイされた。少しずれた世界。しかし、どこか近い世界。色々なものが、二重写しに見えて、切なくなる。
・・・まあ、どう考えても「現実逃避」してましたということでしかないんだけど、ときにはこういうメタな世界観の想像の翼を持っていなければならないと感じる。一人暮らしをはじめて4ヶ月、体調を崩したときに長編のフィクション(マンガも、小説も)を読むようになって、こういう日々が増えているような気がする。どこか遠くに行きたいというよりは、意識を上に上に、未来に過去に飛ばしたくなったというか。
そういえば、私が一番好きな小説も、まさにそういう世界であった。
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未読であれば、お勧めです。
それにしても散文だ
それにしても散文、いや乱文失礼。ここ数年、あまりにもフィクションから離れていたけれど、良さを再確認したということかな。それも、身体的に。
積ん読の小説があったら、読み返してみるといいかも、です。
お気に入りの小説とともに、あなたもカフェパウゼをどうぞ。