Facebook「秘密のグループ」機能で勉強会のオンライン拠点を作ろう
「なかなか忙しくて仲間に会えない」
「SNSはちょっと怖い、誰が見てるかわかんないし」
「クライアントとの関係があるから、うかつにアカウントも取れやしない」
そんな声を良く聞きます。特に、最後のコメントは法曹界に友人が多いために何かと困っています。みんなコンフリクトが怖くてね・・・。つながりたいけど、つながれない。そんなときに、Facebookの限定的な使い方があるのでご紹介します。・・・ただ、今のところうまくいっているという方法なので、皆様自己責任での導入をお願いいたします。
はじめに
限定公開でも非公開でも所詮「ネットはネット」
最初に確認しておきたいことですが、どんなに「非公開」「秘密」といっても、あなたがインターネットの海に放流した情報であることには変わりはありません。守秘義務があるもの、営業秘密にあたる情報を書いてはいけないことは当たり前です。つまり、「居酒屋でとなりのテーブルに聞かれたとしても問題が無いレベルの話」をしましょうということです。もちろん、これも職種や社会的責任によって異なりうるので、皆様気をつけてください。
あくまで自己責任、詳しくは入会後調べてください
この記事では2012/10/16 22:15時点でぱうぜが認識している理解を書いています。主に、Facebookをやったことがない人向けにイメージを提供することを目的としています。頻繁に規約・仕様変更があるサービスですし、一個人の理解ですので、誤りを含む可能性があります。その点は自己責任でお願いします。
本記事の到達点
そうすると、「今回ご紹介する方法で出来ること」とは、事故や仕様変更が無い限り、公開範囲を「見知っている人」に限定できる場の提供です。これだけでも大きく違うと言うことを実感してもらいたいです。
本記事の構成
最初にちょっと怖いことを書いてしまいましたが、トラブル回避のためにもお願いします。
今回の記事の構成は以下の通り。
- グループリーダー向け:秘密のグループを作ろう
- SNSが怖い参加者向け:「つながりにくい」アカウントを作ろう
- 実例:秘密のグループで出来ること
- 現時点で獲得したコツ
一気にやらないと余り意味が無いので、またしても長文エントリになりますがご容赦ください。
1.秘密のグループを作ろう(グループリーダー)
以下では、既にFacebookのアカウントをお持ちの方が、グループの管理人になるという前提で進めます。
秘密のグループとは何か
Facebookでは、グループを作成することができます。3種類は一つ一つ性格が違います。
- 公開グループ:誰もが加入することができ、誰もが投稿できるしくみ。投稿も公開されます。
- 非公開グループ:参加するときに承認が必要で、投稿をすること、見ることはメンバーしかできない仕組みです。
- 秘密のグループ:外からは全くわからない仕組み。メンバー登録にも制限があります。
「非公開」と「秘密」は何が違うのか。それが今回のポイントです。
非公開グループは、メンバー外の人にも、何という名前のグループがあること、そしてだれが所属しているのかがわかります。
これに対して、秘密のグループは、メンバー以外の人には存在すら知ることができません。もちろん検索にも掛からない。それは、たとえ私の「友達」であっても、私が所属している秘密のグループを把握できないということです。さらに、管理人と既にメンバーになった人の「友達」しか追加出来ない仕組みになっています。見ず知らずの人を追加することはできないのです。(見ず知らずの人と「友達」になっていれば別ですが。)
そのため、非公開グループは「存在は知ってもらいたいけど投稿の中身は仲間になった人にしか見せたくないなあ」というときに使われ、たとえばオフラインでセミナーをやるときに使われます。友達になる前からややクローズドな会話ができるというわけです。メンバー間が友達になってもならなくてもいいわけです。これに対して、秘密のグループは、少なくとも一人と友達でないとメンバーに追加されません。つまり、まったく見ず知らずの人が通りがかるリスクはないわけです。(なお、追加も「管理者承認」型にすることもできます。)
メンバーにとってのメリット
そのような秘密のグループは、「FBでの活動を見つかりたくない」人にとっての場を提供します。参加していることを外部から検知されないため、グループメンバー以外の人には「ああこの人はアカウントはとりあえず取ったけど実際は使ってないんだな」「読む方専門なのかな」と思われたままで、秘密のグループ内部では発言することができるのです。
2.「つながりにくい」アカウントを作ろう
「そんなこといっても、見つかっちゃうんでしょ?勝手に申請されたら断れないよ・・・」そんなあなたのために、以下では極力繋がりにくくするためにはどうしたら良いかをご紹介します。
「つながっていない」メールアドレスを使用する
他の人に見つけられないようにするためには、最初の登録から工夫しましょう。Facebookには、「メールアドレスや携帯番号で友達を検索する」という、ややありがた迷惑な仕組みがあります。もちろん、プライバシー設定で「メールアドレスや携帯番号で探さないでください」という設定にもできるのですが、万全を期したい場合は、「そもそもだれも知らない」アドレスを作ってください。
余計な情報は渡さない
さらに、Facebookは基本的には「情報をできるだけ集めて、つなげていく仕組み」ですので、つながりたくない場合は、不必要な情報を与えないようにすることも留意してください。もっとも、明らかな偽名にするかどうかは若干グレーでして、アカウント停止の噂は何度か聞いています(未確認)。また、アプリや連携サービスもやめておきましょう。
プライバシー設定がわかりにくいけど頑張る
プライバシー設定をきちんと設定するとかなり制御できます。まず、プライバシー設定の場所は、「ホーム」のとなりの▼をクリックすると出てきます。大きく分けてプライバシー設定は「投稿の掲載範囲」と「つながりの設定」と「タイムラインとタグ付け」に分かれます。投稿の掲載範囲は、グループとは関わらないため割愛します。
「タイムラインとタグ付け」の「タグ」とは、ある人が写真や記事を書くときに、「この写真には○○さんが写っています」「○○さんから聞きました」と、「○○さん」にリンクを張る行為です。これは他者から勝手に素性をばらされることに繋がりますが、初期設定では無制限に可能になっています。そこで、「あなたがタグ付けされたコンテンツをタイムラインに掲載するかどうかを確認する」を「オン」に切り替えると、リンクが張られる前に差し止めることができるようになります。承認するまではリンクが張られなくなるわけです。
つながりの設定については、検索出来る人を絞れるだけ絞ると、「友達」だけに限定できます。・・・他の人に対しては「石ころ帽子」状態です。ただ、友達の記事に自分が書き込むなどして、他の人にもわかる場合があります。そうすると、「友達申請できる範囲」が問題になりますが、これは完全にクローズにすることはできません。「友達の友達」からは申請が可能です。
そこで、「つながりたくない」人には、自己紹介欄に、「このアカウントは特別な目的で作成したため、友人申請をお断りしています。ご容赦ください。」とでも書いておくことをお勧めしています。
なお、申請を承認しないまま放置しても、「拒否」しても、相手方には通知されません。ただただ、「承認されてないな」と感じるだけだと思います。
グループリーダーには自分から申請を出す
「友達の友達」からは申請できると言っても、最初は「友達」がいません。このまま放置すると誰も申請できなくなるので、自分からグループリーダーに申請を出しましょう。このとき、グループリーダーも「友達の友達」からしか申請を受け付けない設定にしてあるとにっちもさっちもいかなくなる(実話)ので、リーダー側は「全てのユーザー」から申請可能な設定にしましょう。「つながりたくない」人から出すようにしてください。
あとは、グループリーダーが「友達」承認をして、秘密のグループに追加すればOKです。
3.秘密のグループでできること、してきたこと
「あえてそこまでしてFacebookでやる必要あるの?メールで良いのでは?」という質問があると思いますので、Facebookのグループ機能が優れている点をお教えしましょう。
「直接はまだ知らないけど、グループリーダーがよく知る仲間」ができる
私は既に2,3の秘密のグループを作っています。その目的は「AさんとBさんはたぶんお互いのことを知らないが、私からみればいずれも親友で、共通点も多い。この3人で話したい」というときに、AさんとBさんを直接引き合わせる前に、お互いのことを語ってもらうための場を提供することです。・・・よくわかりませんね。AさんとBさん、Cさん、Dさん、いずれも私からみれば信用のおける友人ですが、お互いに面識がない場合があります。そのときに、私をハブとして4人を秘密のグループに誘うことで、お互いの書き込みを見ることが出来る状態にできるのです。
既読確認、「いいね!」、コメントを使い分けられる
皆さん忙しいのでいつもFacebookに張り付いているわけではありません。ですが、「とりあえず見たよ」「ほほう」という気持ちを「いいね!」ボタンで伝えることが出来ます。実際、私が運営しているグループでは、投稿があるとその日のうちに「いいね!」がつき、具体的な返信にあたるコメントは週末に付加されることが多いです。最近は既読の人数が何人いるかも表示できるようです。
テキストドキュメントの作成やリンクの紹介、ファイルのアップロードができる
グループウェアとしての機能も簡易ながら備えています。通常のタイムラインと同じくリンクで紹介できるだけでなく、長い文章を書きたいときにはドキュメントを作成すればいいし、Wordやpdfなどをアップロードすることもできます。もちろん、このときには冒頭に書いたとおり、守秘義務等には一層留意してくださいね。
4.現時点で獲得したコツ
ちょっとした時間に「いいね!」を押すだけでも、全く知らない人から顔見知り程度になることはできます。更に円滑に運営するための工夫もお教えしましょう。
最初は自己紹介+他己紹介から
まったく見ず知らずの人ではないにせよ、お互いによく知らないわけですから、メンバーを追加すると、最初に長めの自己紹介を書いてもらっています。こないだの同期会では、リーダーである私と知り合った経緯や、卒業後いままでやってきたことを書いてもらいました。すると、私も思いも寄らなかったつながりがメンバー間にあることがわかり、何度も吃驚しました。もちろん、「これわかりにくいだろうなあ」という項目があれば、他のメンバーにもわかるように、コメントをつけて「他己紹介」をしてあげるといいでしょう。
グループの狙いを共有する
また、丁寧なグループ紹介文を書きました。やはり、趣旨のわからない場はつかいにくいものです。特に気をつけるべきは、「メンバーの追加ポリシー」を明確に誓約すること。そうでないと、どんな人が後から入ってくるかわからないことになってしまいます。そんなところに書き込める内容はごく限られてしまうでしょう。