「東京で #らした先生を囲む会」(4月28日)を開催します!
倉下忠憲さんを東京にお招きします
これから研究を始める人、これから研究活動に新しい技術を取り入れようとする人に、まず私がお勧めする本があります。この本です。
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)
- 作者: 倉下忠憲
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/06/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 56回
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かつて、思い余って長文の書評を書きましたので、詳しくはこちらをご覧ください。
温故知新の誠実な一冊!倉下忠憲『Evernoteとアナログノートによるハイブリッド発想術』 - カフェパウゼをあなたと
この本の著者、倉下忠憲さんを、今回、東京にお招きしてファンミーティングを行います。
どんな人?という方のために
詳しくは、ご本人が運営しているブログ「R-style」をご覧になるとわかるのですが、一言でいえば、「非常によく物事を考えている方」「考える方法を考えるのが好きな方」です。
人柄が垣間見える長文インタビューもあります。
倉下忠憲 - BOOKSCAN × 著者インタビュー - BOOKSCAN(ブックスキャン) 本・蔵書電子書籍化サービス - 大和印刷
ちなみに、「らした先生」というのは、ツイッターID[twitter:rashita2]に由来する愛称です。ツイッターでつぶやく際には、「#らした先生を囲む会」というハッシュタグをお使いください。
なぜ企画したのか?
それは、…倉下さんが、「京都から離れずに作家活動をする」ことにこだわってらっしゃるから。ならば、ファンの力で呼んでしまおう、というわけです。ちょうど今回は、新刊が発売になったばかりですし、ここではソーシャルの力がとりわけ重要な意味を持っていますから、そのあたりも含めてお伺いしたいと思います。
- 作者: 倉下忠憲
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2013/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ハイブリッド」をタイトルにもつ作品としては3冊目ですね。
- 作者: 倉下忠憲
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2011/09/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 25回
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この本も大変良いです。
この「ハイブリッド」という言葉にこそ、倉下さんの哲学が凝縮されていると思います。新刊既刊問わず、なんなら今後の構想などについても語っていただきましょう。
お申込みはこちらから
今回のイベントは「私的ファンミーティング」です。営利目的はありませんが、倉下さんを京都から東京にまでお招きするための費用を、参加者みんなで負担します。
詳細とお申込みはこちらからどうぞ。
4月28日 東京で #らした先生を囲む会
注意:遅刻する場合は必ず連絡を
今回、費用を抑えるために、会場はなんと私の職場にある会議室です。そのため詳細にも場所は書いていません。また、日曜日なので、解錠が必要です。そのため、出入りが制限されておりますので、集合時間を守っていただくこと、途中参加の場合はきちんと連絡をいただくことをお願いいたします。
「知的な意見交換」を楽しみましょう
集え、クラシタン!
倉下さんにとっても、ファンにまねかれて囲まれるというのは初めてなのではないかなあと推察
します。恐らく、とっても楽しいブレスト大会にもなると思います。ぜひ、あなたもご参加ください。著書を持参いただければ、喜んでサインしていただけるでしょう(時間はたっぷり確保させていただきます)。
企画案も募集
参加者に送られるメールには、私のアドレスが記載されていますので、ぜひ、「こんなことしたい」という企画案を送ってください。また、ご質問も歓迎します。倉下さんへの質問も勿論ですが、今回、私はじめてセミナー系イベントの主催をしますので、至らない点があるとお感じの場合、早めにお伝えいただけますと大変助かります。
それでは、倉下さんを囲んで、みなさんと楽しいカフェパウゼ…じゃなかった、クラシタンの集いを開催することを心待ちにしております。
第2回 #グッときた歌 カラオケオフ(4月14日)開催します
また歌いたくなってきました
年度末の業務が一段落して、うっかりカラオケ行きたいとツイッターでつぶやいたところ、思いの外反応がありましたので開催します。私が主催するカラオケオフとしては二回目です。
前回:非常にもりあがりました
前回の企画と盛り上がりについてはこちらの記事をご覧ください。
みんなの #グッときた歌 をつぶやいてカラオケに行こう! - カフェパウゼをあなたと
第1回 #グッときた歌 カラオケオフ大盛況でした! - カフェパウゼをあなたと
今回も、ハッシュタグ「#グッときた歌」を用いて、聞くだけで心が動かされる曲、歌うときに歌詞に入り込んでしまう曲を紹介したりして、事前段階から盛り上がって頂ければ幸いです。もちろん、実況も歓迎します。
申込はこちらから
詳細及びお申し込みはこちらからどうぞ。
4月14日 第2回 #グッときた歌 カラオケオフ(東京都)
なるべく一部屋でやりたいので、15人程度にしたいと思います。
あまりにたくさん集まれば、パーティルームを検討します。
申込状況を見つつ調整しますが、
店に予約を入れますので、お早めの申込をよろしくお願いします。
熱唱したあとのビールはうまい。あれ、カフェじゃなくて、トリンケンパウゼか・・・。そんな言い方あるのかいな(たぶんない)。いずれにしても、よいオフになりますように。
「若手法学研究者フォーラム」はじめています
愉しい研究会の特徴は?
京都での研究会が愉しすぎた
「情報法・情報政策勉強会」続いております。ちなみにもうすぐかんくらCPOコロンブスさんの発表。 twitter.com/GACCOH/status/…
— GACCOHさん (@GACCOH) 2013年3月16日
冒頭で引用したツイートに私の報告風景が映っていますとおり、「情報法・情報政策研究会」の京都合宿、そして「ドイツ法フォーラム」で報告させていただきました。この二つの研究会が、いつもの研究会とはまた違った刺激があり、非常に愉しかったのです。あえて言えば、この進路を選んで本当によかったと心から思えたのでした。
「建設的質疑」と専門性の相対性
それでは、なぜそこまで愉しく、日頃よりも刺激を受けたのか。
以前、研究会での質疑についてこんな記事を書きました。
実りある研究会から「発話」と「発言」の間を考える - カフェパウゼをあなたと
ここでいわんとしていることと共通するのですが、批判的な質問は、ある意味やりやすいのです。抜けているところを指摘すればいいのですから。ただ、建設的な質問は、むずかしい。ただ「わからないから」と聞けば、相手は萎縮してしまうかもしれないし・・・。本当に面白くなるのは、建設的な質疑が出た後です。この二つの研究会は、他の研究会よりも建設的質疑が多かったのです。
それでは、多かったのはナゼ?・・・いくつか共通する特徴があると思うのですが、一番は専門性が様々であった、ということです。A分野の専門家と、B分野の専門家と、どっちでもない「普通の人」が混在して、全く関係のないαというテーマで語り合う、というスタイルでした。そのため、日頃はA分野の専門家だけで話しているときには疑いもしない自明の前提が、質問として出てくる。その質問それ自体が、そしてそれが引き起こす化学反応がとても建設的だったのです。
「若手」であること
また、参加者の年齢が近かったこともあげられます。「情報法・情報政策研究会」はだいたい20代後半から30代の人達の集まり。「ドイツ法フォーラム」は、出来た当初は30前後の皆さんが、15年続けた集まりですが、「若手と元若手の集まり」を自称しており、その気持ちを忘れないために「さん」で呼び合うことにしています。
「もっとやりたい!」
つぶし合わない、しかし気を抜かない
素直に心から出た言葉、「もっとやりたい」。特に、つぶし合わないけど気を抜かない研究会。もちろん、専門性の高い研究会で鍛えられた以上、それをおろそかにしてはいけないけれど、こういう形の集まりがあってもいい。
ロースクール時代に欲しかった
特に、気軽に、しかし真剣に、法学の話が出来る場所。これは、ロースクールに通いつつ研究者を目指していたときの私がとてもほしかった場でした。ドイツ法フォーラムはそんな私にとって、はじめての場として機能していたことを、昨日のことのように思い出します。
オンラインとオフラインの往復
オンラインのメリット
しかし、皆忙しい。いつもいつも顔を合わせるわけにはいかない。よろしい、ならばオンラインだ。オンラインで互いの関心を知っておく。また、「ちょっとしたこと過ぎてなかなか聞く相手がいない」ことも、手の空いたときに答える人がいる。
オフラインに持ち込もう
そして、オフラインでは、もう挨拶とか社交辞令とかなしで、どんどん話をする。やはり、顔を見ながら話をすると、情報伝達の速度も変わります。
なんなら動画で
さらに、動画でやりとりする方法も、この1,2年で飛躍的に幅が広がりました。これなら、遠方でも、オフライン類似のやり方ができます。
「若手法学研究者フォーラム」、はじめています
Facebookグループでやってます
あれこれ考えていても仕方が無いので、しばらくやってみました。思いのほか、よさそうなので、今回、メンバーを募集します。ただ、先に作った研究ハックフォーラムとは区別するため、「若手」の「法学関係」限定で考えています。専門によらない、また、必ずしも研究職ではない人でも研究手法に興味がある場合は、研究ハックフォーラムへぜひご参加ください。
「研究ハックフォーラム」をはじめます - カフェパウゼをあなたと
参加要件と留意事項
そのような趣旨から、参加要件を設けています。
参加要件:
1.2013年4月1日時点で、満40歳以下であること。
2.以下のいずれかに該当すること。
(1)法学系の修士課程・博士課程に在籍しているか、在籍したことがある方。
(2)法学系の博士課程進学や助教等への採用を目指して、現在、研究論文を執筆中である方。
(3)法曹資格を有しており、ロースクールでの教育に関心があり、今後研究論文を執筆する予定がある方。
(4)上記の趣旨に鑑みて、準じると管理人が認める方。
*ここでの「研究論文」:制度・事例紹介に留まらない学術的価値を目指している論文。長さは問いません。
3.参加後速やかに、関心分野、学歴、職歴、研究歴等を含んだ自己紹介投稿をすること。
また、留意事項も設けています。
書き込み時の留意事項:
1.法学研究・法学教育に関する悩みや、研究会案内等、参加要件に掲げた皆さんに聞いてみたいこと、お知らせしたいことを書き込んでください。
2.後から参加するかもしれないメンバーに見られても困らないことだけ書いてください。
3.誠実に、真剣に、しかし肩肘は張りすぎない投稿やコメントをお願いします。
実際の例
それでは、どういう議論がなされているのか?すこし抽象度を上げて紹介します。
弁護士で現在アメリカの大学院に留学しているメンバーが、ペーパー執筆中に困った事態に遭遇しました。「うわ、もうファーストドラフト固まったのに、同じ切り込み方の先行研究を見つけちゃった!どうしよう!」
そこで、大学教員のメンバーから、適切なアドバイスをいただいて一安心。
これ、研究ハックフォーラムでもありそうではありますが、法学研究での常識が問われているという意味では、法学に限定した意味が出たと感じています。
詳しくは、参加してみてください。
学位記をいただきました
桜咲き乱れる学位記授与式
年度末にばたばたして更新が途切れがちですみません、ぱうぜです。
写真にあるとおり、過日、桜咲き乱れる母校キャンパス内にて、学位記をいただきました。
以前、論文審査前後に非常に体調を崩して
(その顛末はこちらの記事でどうぞ
博士論文口頭審査を振りかえろう - カフェパウゼをあなたと)
どうなることやらと思っていたのですが、どうにか学位をいただきました。博士(法学)です。
Twitter等で励ましのお言葉を多数いただき、本当にありがとうございました。
博士ガウンにびっくり
それだけでは今回エントリまで立てる事は無いなあと思っていたのですが、ちょっとびっくりする一致があったのでご紹介させてください。
以前、人生観エントリとして、こんな記事を書きました。
紫魔道士というセルフイメージ - カフェパウゼをあなたと
そして、ゆのき(@yunokixxx)さんに、イラストを描いていただいたのでした。
組み合わせで独自の道を征こう!あなたのFアビリティは何だろう? - カフェパウゼをあなたと
せっかくなので、イラストを再掲しておきます。
この二つのエントリーでは、ある意味で「何でも屋」である赤魔道士たるロースクールを経て、専門特化して青魔道士に転職した、という比喩を使いました。
・・・それで、改めて冒頭の博士用アカデミックガウンをきた私の写真を見ていただきたいのです・・・
青いガウンに、肩口に赤色のワッペン。
・・・そういえば、ロースクール修了時、法務博士(専門職)の学位をいただいたときのガウンはエンジ色でした・・・!
そう、思いがけず、紫魔道士の比喩は「そのまんま」だったのです。びっくりですね。
青魔道士ガウンを着込んで、しかし肩口には前職の赤魔道士ワッペン。アビリティしろくろま、って言ったら言いすぎかな?
これからもよろしくお願いします
いずれにしても、これでなんとか紫魔道士レベル1になりました。年度末業務も終わり、一段落しておりますので、引き続き「青魔法」開発を進めつつ、このブログ等でも色々とやっていこうと思います。ぜひぜひ、温かい眼で見守ってください。そして、何か企画するときにはぜひご参加ください。
皆さんの応援に感謝して・・・今日も美味しいカフェパウゼを。
講義用スライドってどうしてますか?
パワポをはじめて使ったのが昨年秋にお引き受けした「はじめてのセミナー講師」だったアカウントがこちらになります。背後から理系研究者の夫の厳しい指導が。「文字が多すぎ」「その配色は投写すると見えづらい」「っていうか、文字だけで説明しないの!(二回目)」グラフ使う研究とは違うんじゃあ!
—ぱうぜさん (@kfpause) 2013年2月26日
ぱうぜ、セミナー講師になって慌てる
昨年秋、ありがたいことに初めて講義をする機会がありました。某独立行政法人向けの個人情報保護セミナーです。私の専門は行政法なので、有り難い依頼。勤務先の業務にも余裕があったので、時間をかけて取り組みました。
最初にやったこと・・・実は、パワーポイントのお作法の習得でした。
- 作者: 天野暢子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2010/11/30
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この本、とても良かったです。
そもそも見たことないなあ・・・。
実は、私自身はスライドを使った講義をほとんど受けていません。出身大学の出身学部には未だにプロジェクターがなく、ロースクールでの講義でもプロジェクターは動画を見るときくらいしか使わない先生ばかりに当たったためでした。博士課程に入ってからはそんな大教室は使いません。・・・こういうと、理系研究者である夫には呆れられて、いざ、講義用スライドを作ってみると、冒頭のような家庭内熱血指導と相成ったわけです。
講義スライドの作り方!
途方に暮れていたところを救ってくださったのはるう(@ruu_embo)さんでした。
昨年の東京ライフハック研究会第10回で見せていただいた内容です。
このイベントについては、既にフィードバックシステムのすばらしさについてご紹介しました。
3+1つのフィードバックシステムがすごい!プレゼン大会 #tokyohack010 - カフェパウゼをあなたと
るうさんのプレゼンタイトルは、そのものズバリ、「講義スライドの作り方 ~Howを伝えるテクニック~」。渡りに船とはこのことですね。
ご自身のブログ「るうマニア」でも、移転を経て、少しずつ記事化されているので、リンクいたします。
連載はじめます: 講義スライドの作り方 ~ Howを伝えるテクニック ~(第0回)[プレゼン] | るうマニア
講義スライドの作り方 (第1回:講義と講演の違い)[プレゼン] | るうマニア
講義スライドの作り方 (第2回:講義スライドの特徴)[プレゼン] | るうマニア
講義スライドの作り方 [第3回] 地図を持たせよう![プレゼン] | るうマニア
旧ブログにもスライドがあります。
東京ライフハック研究会Vol.10 「プレゼン大会」でLTしました!(反省編)[プレゼン][イベント][ライフハック]#tokyohack | 旧るうマニア
まだ完結していない連載にコメントするのは気が引けるのですが(苦笑)、3月と言えばそろそろ講義準備で気が重い先生方も多いのでは無いかと思い、ご紹介する次第です。
るう師匠の教え:講演と講義は違う
目から鱗だったのは、「講演と講義は違うよ!」ということ。感動を伝える講演と、情報を伝える講義では、自ずから作り方が違ってくる。同じプレゼンテーションソフトを使ったって・・・!
どうしても、世の中に出ているプレゼン資料は講演型が多いように思いますので、講義型は違うという発想がありませんでした。そう言われてみれば、当たり前なのだけど。
講義スライド=「めくり」?
るうさんの詳しい教えについてはリンク先を見て欲しいのですが、結局の所、講義で必要なスライドは「読ませる」ことではなく、「イマココだよ!」ということを共有するための機能なのではないか、と思い至りました。それって、寄席にある「めくり」と同じなのかなあ。ただ、めくりでは演者の名前や、ネタのタイトルくらいしか表示しませんが、情報を伝えるためには、構造を示すことが大事で・・・るうさんが「目次」にこだわるのも、そういうことなのかと理解した次第です。
法学部の講義にスライドは必要か?
「スライド」必要/不要論
まだ法学部で講義が出来るような立場でもなく、とはいえもう学生でもない宙ぶらりんな立場ですので、的外れかもしれませんが、もう少しだけつらつらと考えてみます。
「目次を示す「だけ」だったら、スライドは要らないのでは?」
・・・そんな反論が予想されるわけです。実際、レジュメをホームページ等で事前にダウンロードすれば、いいような気も・・・
「レジュメに目次やキーワードは載せられる。図解が必要なら、それも載せてしまえばいいじゃないか。なぜ、プレゼンソフトのスライドが必要なのか?」
・・・そう問い詰められているような気がしたからです。
また、
「先生が語るのを構造化しつつノートに取る訓練が法学部の授業のいいところじゃないか」
という意見もあり得るかもしれません。
・・・もっとも、スライドを使うと、本当にそういうメリットはなくなるんでしょうかね・・・?
むしろ、「ノートのとりかた」「授業の受け方」の話?
しかし、そういう話は、スライドの善し悪しという問題だけじゃなくて、ノートの取り方の話のような気もしないでもないんですよね。
机上の空論ならぬブログの空論・・・ご意見募集。
ごちゃごちゃ考えているとよくわからなくなってきました(苦笑)。実際、皆さんはどうお考えなんでしょうか。TwitterやFBページ等で、ご意見いただければ嬉しいです。
フェイスブックページはこちらです。
http://www.facebook.com/kfpause
また、研究する人は教える立場にあることも多い、というゆるいつながりではありますが、広い意味で「研究ハック」ネタではあるので、研究ハックフォーラムでもご意見募集します。
(研究ハックフォーラムについては、この記事をどうぞ。
「研究ハックフォーラム」をはじめます - カフェパウゼをあなたと)
これからも講師等お引き受けするかもしれませんし、次は夫の指導無くてもちゃんとしたスライドを用意してお引き受けしたいものです。皆さんのご意見・ご指導いただければ幸いです。
愉しい講義になりますように、今日もカフェパウゼを。
「組み合わせたら面白い #法分野カップリング」編集後記
憧れの企画をやってみた
以前やった企画のご紹介。結構面白い組み合わせができました。
内容は見ていただければわかるとおり、色々な法分野を「カップリング」してみよう、というものです。いやはや、A×Bで、AさんとBさんとがカップルになるという某業界特有の言い回しがあってですね、それになぞらえてみたわけです。「薄い本」とかも、然り。
装いはふざけていますが、着想のきっかけ自体は至って真面目です。
- 作者: 宇賀克也,高橋滋,大橋洋一
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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途中のツイートにも書いていますが、元ネタ(?)はこの本です。行政法の先生3人がホスト役になり、ゲストとして様々な分野の先生を招いて行われた「法学教室」(有斐閣)の連載企画です。
この本がきっかけで研究の道を志した私としては、「リバイバル」をいつかやってみたいのです。
・・・しかし、まだまだ力不足なので、Twitterでさわりだけやってみた次第です。
(有斐閣さん、高橋先生、宇賀先生、大橋先生すみません。)
気がつくと絶版になっている10年前のこの本ですが、問題関心自体は古びていません。研究者同士の対話のキレもすごいです。図書館等にはあると思いますので、ぜひ皆さんご覧になってください。
対話を誘発したい、もっと
現在、研究会報告をいくつか抱えている(ありがたいことです)のですが、その中にはこの企画の参加者と行うものもあるんですよ。そういう意味で、自分の歯車も少し動き出したなあという感じです。
でも、まだ足りない。もっともっと、やってみたい。
そのためには、ホスト役の先生のように、あるいはゲスト役の先生のように、どんな角度から切り込まれても説明できるだけの研究者としてのしっかりとした軸と説明能力を鍛えなければなりません。今後ある種の「他流試合」もたくさん行って、そして本流の研究もしっかりやって、鍛えていきたいと思います。
どっちか片方だと私、息苦しくて死んでしまいます(これ本当。研究会から引きこもって論文書いている時期は精神的にちょっとおかしかった気がする、まあそれくらいやらないと書けないけど・・・)。
自分のなかのやりたいことを見つめ直す作業を2月中にしていたんですが、なんてことはない、このブログに結構書いているじゃないか。
ということで、今後も「対話誘発型企画」はひとつのミッションとしてやっていきますのでどうぞよろしくお願いします。
真面目さと不真面目さとを適度に混ぜつつ、今日も「おいしい」カフェパウゼを。
パラレルワールド~台湾と「1984年」
今回は雑記です。あまりにも突拍子もない備忘録。
パラレルワールド、台湾
前回記事にもあるとおり、2月9日から13日まで、夫の現住所がある台湾北部を旅してきました。旧正月の時期だったために、多くの店が休みで大変でした(夫の自宅から一番近いコンビニが閉店していたためにいろいろ苦労しました)が、たのしく過ごすことができました。
今回、はじめて台湾に「そこに住んでいる人を訪ね、泊めてもらう」旅をしたわけです。以前、先輩が二人コンスタンツに住んでいるときにお訪ねして、泊めてもらったのですが、色々と違うところがありました。
たぶん、説明するより、この写真を見てもらった方が早い。
どっかでお会いしたような…。そう、もうジャガビーがちゃんと根付いていた。ライセンス商品になっていて、台湾のメーカーが生産していました。
もちろん、そこでの暮らしは日本と大きく違っているのだけども、日本資本が多く入り込み、そこでの仕組みは全く同じ仕組みで・・・セブンイレブンで交通系ICカード(台北周辺ではEasyCardというカードで交通も買物もできます)をかざして買い物をする。日本でやっていることとあまり変わらないことだけで生活が成り立つんですよね、一地方都市でも・・・。
それだけに違いも際立っていて。水道水が飲めない(硬水だし、パイプが汚れているから、ということだけれど)から5リットルのミネラルウォーターが欠かせないし、道がぼこぼこしているわりに無理に歩道を作ってむちゃな斜角のバリアフリーになっていたり(苦笑)。
また、夜市や屋台の食事がむちゃくちゃ旨かったり。
結構共通していて、その実かなり違う。台湾は、日本人にとってパラレルワールドなんだと思う。
これは、「はじめから違うもんだ」と思っていたドイツでの暮らしよりも、かなりショッキングなことだった。
ゲームと古典的SFの奇妙な一致
日本に帰ってきて、あまりにも気温差があって、体調を崩した。大事をとって、家にこもっている間に出会った記事がこれ。
「十年間シヴィライゼーション2をプレイしています。これがその結果です。」 - loving, thinking
同じシミュレーションゲームを10年やり続けるというのもすごいけれど、その結果も衝撃的。そして、はてなブックマークで「これなんて1984」というコメントが目立っていた。
・・・そういえば、まだ積ん読であった。
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: 文庫
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2年前に買ったのに、そのままになっていた。「自分が生まれた年よりも1年後」のタイトルだけれど、書かれた年代からすれば未来物語。このギャップにちょっとためらっていたんだろう。まあ、星海社新書の「独裁者」ものを2つ読んだ後だったし、この古典的名作を読まないのももったいない。
読んだ。・・・なんということだ。
読後感はネタバレになるから書かないけれど、ふと、台湾で感じた想いがリプレイされた。少しずれた世界。しかし、どこか近い世界。色々なものが、二重写しに見えて、切なくなる。
・・・まあ、どう考えても「現実逃避」してましたということでしかないんだけど、ときにはこういうメタな世界観の想像の翼を持っていなければならないと感じる。一人暮らしをはじめて4ヶ月、体調を崩したときに長編のフィクション(マンガも、小説も)を読むようになって、こういう日々が増えているような気がする。どこか遠くに行きたいというよりは、意識を上に上に、未来に過去に飛ばしたくなったというか。
そういえば、私が一番好きな小説も、まさにそういう世界であった。
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
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未読であれば、お勧めです。
それにしても散文だ
それにしても散文、いや乱文失礼。ここ数年、あまりにもフィクションから離れていたけれど、良さを再確認したということかな。それも、身体的に。
積ん読の小説があったら、読み返してみるといいかも、です。
お気に入りの小説とともに、あなたもカフェパウゼをどうぞ。